シール・ステッカーの違いとは

私たちの日常生活において何気なく使われているシール・ステッカーですが、実はその名前によって用途や素材が異なっているのはご存知でしょうか。

そもそもの歴史は古代エジプトまで遡り、紙の原型として使用されていたパピルスに公的文書の証明印として粘土質のものを貼りつけたことから始まったと言われています。日本では1911年、イギリス国王ジョージ5世の戴冠式に際して宮内庁からの贈り物を封緘するために菊の紋様のシールが製作されました。それまでの形状は封蝋に近く、現代のようなシール・ステッカーが登場したのは1935年のアメリカでのことでした。

 

現代においてシールとステッカーの違いといえば第一に貼付する場所にあります。もともと手紙の封をするという意味を持つシールは屋内での使用を目的とし、安価で大量に生産できる紙ベースの素材を利用しています。短期間での使用を想定しているため日光や雨には弱く、商品のラベルやラッピングなどに適したものを指します。一方で、ステッカーの語源である英語のstickは「貼る」「くっつける」といった意味を持つ動詞です。おもだって長期間使用することを目的とし、自動車やスーツケース、電化製品などに貼られているものが該当します。屋外であっても耐えられるように丈夫な素材を利用するため一枚あたりの価格はシールに比べると高いです。

 

シールは日焼けや色飛びしやすいですが、ステッカーにはそれらが少ないため機械などの注意書きや説明文にも使用されています。今日ではシール・ステッカーの境目は曖昧にぬり、印刷に使われる素材もさまざまに増えてきました。どちらかを使う場合はその用途に合わせて選択することが大切です。

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